世界の日本人会の皆様から

いただいたお返事┃「世界の日本人会の皆様から」

To Tradition Japan
日本人会を管理する皆様へ

■カンボジア日本人会/ 岡田征三様より

矢作 千鶴子様

御連絡頂き、誠にありがとうございます。 カンボジアには日本人町はありません。
正確ではありませんが、確か1992年「カンボジア日本人会」を発足。 現在まで続いております。
在カンボジア日本国大使館に在留届を出している日本人が800名を超え、900名近くと聞いておりますが、その内、300名程が日本人会に登録しております。 また、世界遺産のアンコールワットで有名なシェムリアップ州において、200名ほどの日本人が滞在しており、2008年「アンコール日本人会」を発足。 会員数は定かではありませんが、80名ほどだったと思います。

2002年に日本とカンボジアの文化交流として「盆踊り大会」を行い、その後主催、共催を変えながら、2005年から「カンボジア日本人会」主催で、恒例行事の1つとして毎年10月に開催、昨年5回目を終えました。
また、「アンコール日本人会」でも「盆踊り大会」を主催、昨年10月に2回目を開催。
10月に開催している理由は、カンボジアのお盆が9月であり、11月にはカンボジア最大のお祭りである「ボートレース」があるため、あいだの10月にしております。 なお、主催共催は様々ですが日本とカンボジアの文化交流として踊りや和太鼓、雅楽、狂言なども行われております。

日本の良さについてですが、カンボジアは雨季と乾季しかなく、日本の四季と先人たちに有難さを感じずにはおれません。
1年中温暖な恵まれた環境にあるカンボジアの人々の暮らしは、のんびりとしていますが、冬に備えて蓄えることを必要とせず、人口が1400万人と少なく、雨季の天水任せに平坦な広い農地から豊富な食料を得て来たため、競う意識が感じられません。
日本では限られた土地で如何に収量を増やすか、品質の良いものを作るか、利益率の高い作物を作るかなど、工夫してきた先人たち。
洪水や台風、地震と多くの天災にあってきた先人たちのおかげで今日の日本があると感じています。

追記、カンボジア日本人会のホームページは http://www.jacam.cc/ です。
御利用ください。

■ガーナ日本人会 会長/ 田村様より

在ガーナ日本人会の会長をさせて頂いておりますTです。
ガーナでは2002年よりガーナよさこい祭りを開催しておりまして、昨年11月14日に8回目のお祭りを行いました。ガーナ人と日本人の交流の場としてのお祭りと位置づけガーナの人たちはアフリカン・スタイルのよさこいダンスを踊り、日本人は日本のよさこい踊りを披露するといった具合で、縁日あり、ステージでは日本舞踊、和太鼓の演舞など日ごろガーナの人たちが見慣れない日本の文化を発信しております。

ガーナには大体330名ほどの邦人の方々が在留しており、その中にはガーナ人とご結婚された女性、お子様たちも多数おられますのでガーナよさこい祭りはガーナの人たちだけでなく、日本のお祭りを体験できる貴重な機会になっているのでは思っております。
本日はこれにて失礼させて頂きます。

■バリ島在住/ 森 きくお様より

矢作さん メールありがとうございます。
母国を離れてはじめてその良さが認識されるのは、親元を離れたときに親の有り難味がよくわかるのに似た、距離が作る視角と感謝でしょう。
私もカリフォルニアには長く住んでいました。1965年から85年まで、丁度ヒッピー文化の真っただ中でもあり、意識革命やアイデンティティの認識の時代でもありました。
日本の3万5千年の歴史が残した文化、またいまだに継承されている沢山の文化があります。
私は今はバリ島に10年住んで絵を描く事に専念しておりますが、日本人の遺伝子を持つ私としては消えて行く文化や人の考え方を構成する日本人の概念の火を消さないようにと、バリから毎月メールマガジン「バリ、ウブッド通信」を発信しています。もう112号になりました。
下記の署名の欄にブログが載っていますので、お暇な時に見てください。

太平洋戦争後、日本から神国的思考、伝統を重んじるナショナリズムが教科書からも社会的価値からも徐々に取り除かれました。これも全てはフリーメーソン的白人唯一的思考のもとに西洋化を押し進めてアメリカのマインドコントロールと政治,経済パワーのコントロールのもとに、属国かした日本が出来上がってしまいました。
ネオコンによる世界コントロールの中で、ここのアイデンティティを守る難しさはよく解ります。
私の母の里は京都の呉服屋(ちりめん着物)でしたので、小さい頃から着物に馴染んでおりました。
今もバリで天然の藍や茜で染めて手ぬぐいや着物を愛用しております。

伝統は国や社会が守る事よりも日本人個人が継承し感謝を持った育みを持つ事と思っております。 形式的伝統よりも生活に活きた伝統が必要とも考えております。
バリに居ても”バリ茶道”の家元もしており、近くのオーストラリアの裏千家の師範もよく立ち寄られたりお茶を通じて色んな方にその自然哲学と精神社会を味わってもらっています。
また色んな国の方が集まる絵画教室(油絵)を週2回開き、アートの世界での日本の情緒と感性をガイドさせてもらっています。
西洋のインテリは日本を理解出来なかった時期から、その不透明な情緒を理解し始めてきています。

日本論になりますと長くなりますが,バリに住んで痛感したのは、伝統は民が継続するものだと言うことを。
まずは、とりとめも無いメールになりましたが、ご容赦のほど。

■順徳日本人会の事務局/ 赤座卓也様より

矢作様、はじめまして。
赤座卓也と申します。(こちらではTAKと呼ばれています) 順徳生活ホームページ運営、および順徳日本人会の事務局をしています。 この度はご連絡をいただき、ありがとうございました。
早速ですがご質問に回答させていただきます:

広東省に日本人町と呼べるものはありませんが、ここには日系企業が多く、各都市には日本人会があるほどです。 (例:広州日本商工会、中山日本商工会、順徳日本人会、珠海日本商工会・・・)
広東省は世界の工場といわれる中国の中でも特に製造業が発展している地域ですので、日系のメーカーも本当に多く進出しています。
基本的に各都市の中心街にあたるエリアにこれら日系企業の駐在員および現地採用の日本人は住んでいます。最近ではジャスコが各地に出店したりと、日本人として確かに便利にはなりましたが、古き良き中国が消えてゆくような寂しさもあります。 現在の中国の大都市では、日本人として生活に不自由することはまずないというレベルです。
広州市ではジャパン・デイなどのお祭りもあります。春には桜祭り(お花見イベント)もありました。この時期には日本からのミュージシャンが来て連日コンサートがあったりとかなり盛り上がったとのことです。新年会では餅つき大会を行ったり、こちらで日本語を勉強している学生を対象に日本語スピーチコンテストも毎年行われています。
産業界では自動車メーカーが現地部品供給業者を発掘をする逆見本市なども行われています。日系企業の多い地域なので、このように現地企業との結びつきもかなりある方だと思います。
日本的なことで思い当たることといえば。。。僕が滞在している順徳には不思議な現象があります。
ウナギの大生産地で、輸出先はほとんど日本
昔から刺身を食べる習慣がある(中国の他地域ではありえない習慣)
順徳人は広東省の中でも特に親日(ちなみに中国内では広東省が一番親日)
上記は一例ですが、昔から日本人が住んでいたかのように感じる時があります。

最後に、日本の良さについて。
これは明らかに「民度の高さ」だと思います。街はキレイなのがあたりまえ。人も礼儀があるのがあたりまえ。仕事に対する努力は世界一。そして一つの分野を極めても更に改善を続ける根性。
言葉は下手でコミュニケーションは苦手ですが、行動・習慣で信頼を勝ち取ることができるのが日本人だと思います。 海外に出てもその良さは変わらないと思います。
外国人の友達やお客さんにいつもこう言われます。
「日系企業だったら絶対まちがいない」
「100% Trustable(100%信用できる)」
「You guys make the most precise(日本人が作るものが一番精密だ)」

中国人スタッフにいつもこう言われます。
「中国内で法律や税務を一番順守するのが日系企業」
「社長の給料を削ってでも社員の給与を払うのが日本企業」
「日本人のことは嫌いだけど、日本のモノや日本人のいうことは真実」

2004年春よりこちら中国で仕事をしていますので、もうすぐ6年となります。上海F1、北京五輪、そして今年の上海万博やアジア大会など、中国の発展の真っ只中での仕事&生活は貴重な経験だと思います。
僕自身、ビジネスの発展にとっては中国は大変好都合ですが、日本の将来についてはかなり不安です。海外にいる僕らが何とか日本を盛り上げる一助なれないか。。。 こんなことを考えて過ごした正月でした。
長い文章になりましたこと、お許しください。
赤座卓也
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赤座卓也さん
本当に貴重なメール有り難うございます。(ました。)私の思いがうまく伝わるか不安でしたが、世界の日本人会の方々にメールを送らせて頂きました。

日本人らしさ……
日本って何が日本?
日本はこのままでいいの?
とてつもなく膨大なテーマに向かって行く

私は50歳を過ぎてから、日本をなんとかしたいと言う考えでTradition japan を立ち上げました。
TAKさんの文章を読んでいると、色々と考えさせられます。
私がやるとしている事は「日本の『文化や伝統』を考える機会を作る」「もう一度日本に心で作る産業革命を」のきっかけ作りなのです。
最近ではジャスコが各地に出店したりと、日本人として確かに便利にはなりましたが、古き良き中国が消えてゆくような寂しさもあります。

そうなんです。
Tradition Japan は日本だけでなく、Globalization が加速する世界中の国に言える事でした。
ビジネス重視だから海外に進出し、戦略としてそれぞれの国に工場を造る事は否定しませんし、進出国にもメリットはあるでしょう。
しかし、「文化」や「伝統」「芸術」のような、その国のオンリーワンは「利権」や「お金」以上の誇りだと思います。

TraditionJapanは国内にある日本だけでなく、世界中にある日本人会を中心に集め、日本を離れた時に感じる「思い」を綴って行きたいと計画しています。
そこにある考えはTAKさんのおっしゃるような「気持ち」が広東省の方がいつか感じる筈です。Tradition Chinaもいつか立ち上がる事でしょう。 インターネットによって、日を追うごとに世界中が一つの価値観に誘導されて行く感じがしてなりません。
ONLY ONE を大事にする心こそ今の日本が大事な一歩だと思います。私の「この叫び」に多くの賛同者の方が集まり、利害抜きに協力を頂きます。今後も特派員として色々な情報を寄せて頂ければと思います。尚、私は今、英語訳と中国語乃は行った「俳句の美」と言う著書を作っています。
よろしければ、ご住所を御聞かせくだされば、来月の出版の際に、御送りします。
又メールください。
矢作千鶴子
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矢作様、
こんにちは。
ご返信をいただき、ありがとうございました。 Tradition Japan のページも見させていただきました。
やはり海外にいる一日本人として共感致しました。
日本だけでなく世界の「文化」「伝統」「芸術」そして「技術」などは、結局は淘汰されてしまうものなのかもしれませんが、やはり良いものは少しでも多く残したいと思いますし、そのための努力は無駄ではありません。 何かしたい、と思う人は年々増えているのではと思います。
特に日本のように島国で孤立して発展したような国の場合、その国の良さや悪さがわかるのはやはり海外に出てから戻った人ではないかというのは常々感じています。

話は変わりますが、「和僑会」をご存じですか?
矢作さんのビジョンと共感を持つ方が多いと思います。 ちなみに本日夜はあるセミナー&交流会です。
もし機会があればいつか講演会などされてみてはどうでしょうか。
赤座卓也

■Milwaukee日本人会/ 福山次郎様より

Milwaukeeには日本人町はありません。
日本人会を3年前に立ち上げて、メンバーは120人程度です。
米国人と結婚した日本女性、米国大学に留学中や日系企業の家族、米国大学と米国企業に勤務する日本人、日本に興味のある米国人などがメンバーです。ここの日本人のレベルはかなり高いと感じています。
ウィスコンシン州には約4000人程度日系人や日本人が居住していると言われています。
米国の不景気で昨年シカゴの日本人人口は10%以上減少しDetroitは30%程度減少したようです。

日本の祭りに関してはそれらしい事をやっています。
昨年はIkebana、太鼓、着物の着付け、書道、剣道のPerformanceを行っています。 落語、種々なアートなど日本からMilwaukee辺りにも訪問されるようです。

私共が日本人会をスタートしようとした理由は、在米韓国人、中国人、日系人が慰安婦問題で議会を突き上げたことです。彼らの政治力は根強く、能力があります。
日系人も戦時中、日本を敵にした方々でかなりの方々が反日です。 米国人は冷静ですが、米国政治における日本の地位低下はさまざまな面で感じられています。

剣道クラブに参加し米国人と練習していますが、彼らの真剣さには脱帽しています。
ウィスコンシン大学のMuilwakee校では100人を超える学生が日本語のクラスをとっています。Volunteerで彼らと接する機会がありますが、日本の事は良く理解しています。
明らかにYouTubeなどのネットによるインパクトがかなりの物であることは間違いないようです。

お忙しいのに長い文章になって申し訳ありませんが、一部韓国人の祖国に対する過剰な意識は傍で見ても妥当とは思いません。他国の文化、歴史、伝統を理解し尊敬するという基本姿勢は大変大事と考えています。
若い方々と、今後の日本をどうして行くか一緒に考える機会を作りたいと思っています。

■ボストン日本人会事務局/ 四方田様より

矢作さま、ご連絡いただきありがとうございます。
ウェブサイトを拝見させていただきました。海外に住んでいると、確かに自分の日本人としての知識の少なさに驚くことが多々あります。 また、次の世代に日本の文化を伝えるためには、かなりの努力をしなければいけないことも痛切に感じています。

ここボストンですが、日本人町は残念ながら存在しません。
しかしながら、
ボストン日本語学校 http://www.jlsboston.org/ 
当ボストン日本人会 http://www.jagb.org/
また、日本人会婦人部 http://fujinbuosusume.blogspot.com/ 
そしてボストン子供博物館、Peabody美術館、昭和大学ボストン校などで、日本文化に触れられるようなさまざまなイベントが開催されています。

最後に大変難しい質問にお答えしなければならないのですが(笑)、日本のよいところは.電車の中で何も考えずにうとうとできることでしょうか。
真剣に考えたのですが、なぜかいい答えが浮かびませんでした。申し訳ないです。
それでは、良い週末をお過ごしください。

■台湾日本人会/台北市日本工商会事務局 総幹事/ 山本幸男様より

お問合わせの件、台湾には特に日本人町はありません。
台北の天母と言う地区は学校の関係で多くの日本人駐在員が住んでいますが、特に日本人町ではありません。
台湾と日本の関係は歴史的、文化的に深く根を張っており、台湾の至る所で日本との密接な関係は見出せます。(日本には既に無くなった昭和初期の建物などが多く残っています)
日本の祭りは特にありませんが、学校では夏の盆踊りなどを開催し、地域の台湾人も多く参加しています。
台湾と日本では極めて距離的にも近く、親日的感情を持つ人が多くいる台湾は日本人にとり非常に居心地の良い海外だと思います。

■石山様より

矢作様
メールを拝見いたしました。ご承知のように現在夏祭りの準備に奔走しておりまして丁寧にお答えする時間がないので今回は簡単にお返事させていただきます。
・日本人町はありません。
・日本の祭り:ビクトリアジャパンクラブ主宰でJapan Festival が毎年開催されています。
・日本の良さ:人それぞれでしょうが私の頭に浮かんだ光景は谷間を流れる小川の澄んだ水、やはり山河でしょうか。

取り急ぎお返事まで。失礼をお詫び申し上げます。

■英国日本人会(JRA)事務局/ 黒澤泉様より

矢作千鶴子様、
この度はメールをいただきありがとうございました。 英国日本人会(JRA)事務局の黒澤泉と申します。
残念ながら所謂「中華街」のようなものはございません。
昨年9月19日当会とジャパン・ソサエティの共催で「ロンドン、ジャパン祭り」というものを開催いたしました。おかげさまで3万5千人の入場者で賑わいました。

遠く離れて、日本の良さを何だと感じますか?
個人的には「細やかな気配り」を尊いものだと思っております。
人としての気高さを是非とも取り戻していけるような社会の構築をしていくべきではないかと考えております。

Traditional Japanのサイト拝見させていただきました。
微力ながらなんらかのお手伝いをさせていただければ嬉しいかぎりです。
今後ともどうかよろしくお願いいたします。