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伝統という名の思い込み

知らないなら調べるそして実行する

例えば、職業に「資格」が必要ならば頑張って取得し、それを活かして仕事をする。活かしてというよりも、医者や弁護士のように資格がなければできない仕事なら必須ですが。

私は浮世絵が大好きで、私の着こなす着物のお手本は、今発売されている着物雑誌からではなく、江戸時代の浮世絵です。勿論、200年以上も前の着こなしをそのまま真似する訳ではなく、彼らの持つセンスを頂くのです。もしも、あの時代にサングラスがあったら、必ず旦那衆も女性陣も、様々なフレームでおしゃれを競って居たに違いありません。寒い時は狐の襟巻きに、革のロンググローブで粋に闊歩して居たことでしょう….などと想像するのです。

どうも、最近の着物も洋服も資本主義的マーケットリサーチ重視で「売れ線」しか作らない。だから個性おへったくれも無くて面白くありません。洋服なら、売れてるタレント頼みだったり、売れ筋の海外ファッション誌が操る流行頼みのもの。それ以外は、無難なものばかりです。

大正ロマン

好きな本

着物を着る時には当然ながら、半襟のついた襦袢と着物、帯、帯揚げ、帯締めで着こなします。着物が地味でもその地味な色の中に潜んでいる色をググッと引っ張り出すような派手な色の帯が必要なんです。しかし、今時はそれを着こなす人がいないと思い込み、売れないから作らないのです。私的には帯は、『大正ロマン』と呼ばれた大正時代の時代着物が面白い。売れ筋だったのかどうかは分かりませんが、とにかく女性の国民ほぼ全員が着物着用だったこともあって、明治という時代を経て、平和で華やかな空気の中でこぞって明るい色を着けていました。その色合いや大きなモチーフにため息です。

地味な白黒万筋の江戸小紋にこんな帯締めると想像 大正の帯は素敵

いつの間にか登場した『作家もの』

着物を着る人が激減してしまっている昨今、初めて着物を着てみたいと思った時には、誰に着物のあれこれを教えて貰えるのでしょうか?今は『着付け教室』でしょう。あるいは着物専門誌、ネットの『着物の着方』などでしょう。しかし、そこにある常識や伝統は一体誰が決めたのでしょうか?勿論、どんな時にどんな着物を来たら失礼にならないか等のTPO、季節のきまり、など覚える事は大事。しかし、売っている着物に、いつの頃からか、洋服のブランドのように『作家物』なる文化が出てきました。この『作家』は誰が決めたのか?作家になる資格かなんかあるのか?よく分かりませんが、作家物を自慢する人は『〇〇作家さんのものですよ』と自慢。そしてお値段も張るものが多いのです。

なければ描けばいい、きっと江戸っ子も描いたはず

自分で書いた帯は100枚近い

ある時に、自分で欲しい帯がないということで、考えた末に袋帯の裏に絵を描くことにしました。

帯に描くのですから、勿論失敗は許されません!でも、今まで失敗をしたことがないのです。合わせる着物を決めて、帯裏の色も選んで、出先のイメージにぴったりの絵を下書き。描いている途中で様々なイメージが現れ、そのイメージに沿って完成させます。始めたのは8年前。沢山描いているうちに、描くために必要なアイテムも増えて、慣れてくると当日に決めて、五時間で書き上げてしまえるようになりました。イメージがどんどん湧いてくるのです。

究極のおもてなし作家

気仙沼にサメ皮のお店を営むまきこさんに会いに行った時(震災後)
島の着物に合う帯は浮世絵と富士山も描いた
フランス大使にお会いする際にエッフェル塔を描いた帯で出かけた

伝統という名の下で、ともすると自分には出来ないと思い込んでしまう事があるように思います。絵を描くことも、服を作ることも、漫画を描くことも小説を書くことも、歌を歌うことも自由にできて、youtubeから歌手になったりしているように。手書きの帯の着物姿で現れると、よく「着物作家さんですか?」と言われます。着物は1000年の歴史があり、現代の人が守ることと大事な「心がけ」はあっても、品さえ崩さなければ個性を活かせる、世界に類を見ない究極のファッション。着て『おもてなし』が出来る!みんな「おもてなし作家」なれます!

これがご縁で、私が描いたイラストの本物の作家穂積氏にお会いできて、サインしていただいた

日本人の美意識と世界

俯瞰すると見えてくる

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