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勝ち色マスク

日本の藍染めの歴史は奈良時代から

海外で歌川広重や葛飾北斎などの浮世絵の藍色を指す“Japan Blue”“Hiroshige Blue”は、正確には藍ではなく、ベロ藍 (紺青色)です。
藍染の方法には、生葉染め、乾燥葉染め、すくも染めがあります。すくも染めは、乾燥した藍葉を室内で数ヶ月かけて醗酵させ、搗いて固めて藍玉を作るのですが、すくもは藍玉のことです。この藍玉を使う方法をすくもというのです。日本産のすくもは、高度な技術と手間を必要とすることで徳島県にしかありません。嘗て、藍は日本に薬として入りました。効果は花、草、根、種によって異なり、解毒や殺菌、止血、虫除けの薬として使われました。現在でも藍は漢方薬として利用され、中国では家庭には必ずあるといいます。藍の薬としての効果は、染色に使っても効果があったようです。大事なものは藍染の風呂敷に包めば、虫に食われないと愛用していました。

JAPAN BLUE

室町時代に藍の使用は庶民にまで浸透します。1875年に来日したイギリスの化学者アトキンソンは行く先々のに藍染を着る日本人を見て、藍を「JAPAN BLUE」と呼び、藍は日本を象徴する色「ジャパンブルー」として世界に広まりました染色の作り方は、すくも(藍玉)を水瓶で発酵させて使います。醗酵の合図は水面にできる藍色の泡(藍の華)で、夏の暑い時期。すくもを使うことで、いつでも醗酵させて染色でき、保存が楽で、木綿にも濃く染められるところでした。

蓼食う虫も好き好き

嘗ての日本では当たり前の作業着となった藍染ですが、藍を嫌う虫除けに非常に役に立ったので、農作業をする人々の肌を守ることで、藍染の作業着を着ることは常識でした。蓼食う虫も好き好きと言うように、藍はタデ科。農作業時にタデ科の藍を身に纏う事で、害虫に刺される危険から肌を守る効果があったのです。藍染の足袋を履けば、水虫にならない……その効果は想像以上。また、藍染には保温効果もあるのだとか。藍染の下着や服を着ると、冷え性や肌荒れにも良いそうです。

京都の宇治で茶摘みをする作業風景で藍染を着用している(明治時代)
(日本のちょっと古い絵葉書 NO.2 日本の伝統・文化・生活風習、乗り物より)http://kunio.raindrop.jp/ehagaki1.htm

特に藍を好んで使ったのは、武士。武士は野外で戦い、傷を負うもの。傷自体は致命傷でなくとも、そこから化膿して死に至ることもあり、下着の殺菌で化膿止め、また、止血効果もあったのだそう。鎌倉時代になると、武士は藍を最も濃く染めたものを下着として着用。この色は「勝ち色」と呼んで験担ぎとしても好み、次第に藍は武士の色として定着しました。

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