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国宝消滅

デービッド・アトキンソン著

デービッド・アトキンソン氏は元ゴールドマンサックス金融調査室長です。また、裏千家の茶名『宗真』をお持ちです。

1965年にイギリスに生まれました。オックスフォード大学で日本学を学ばれています。1992年ゴールドマンサックス入社。日本の不良債権実態を暴くレポートを発表して注目を集めました。2007年に同社を退社。同社で活躍中の1999年に裏千家に入門。2009年に創立三百年余の国宝・重要文化財の修復を手がける小西美術工藝に入社し、取り締まり役に就任。

東洋経済新報社 2016年3月3日1刷

私は日本に於ける着物の存在について矛盾を感じ、13年前から本格的にそのことについて、深く探求して来ました。

その矛盾には常に「金儲け」というキーワードがあり、その陰にはグローバルが存在していました。確かに、戦後の日本は高度成長の名の下に欧米式な豊かさを追い求め『25時間働けますか』と突っ走ってここまで来ました。その後、ネット普及によって、精神性や『真の豊かさ』を求める時代に入ると、かつての日本文化を求める観光客が日本に溢れる現象が起こりました。

京都や浅草にはプリントゴッコで染められた派手な着物を着た外国客が増え、道ゆく日本人もその姿に微笑みます。日本に来た外国人観光客の方々は、空港に着いた時に思うのです。日本人は着物を着ないのか?!と。

着ないのではなくて、着れなくなってしまったのです!

日本の職人をクビにして海外へ外注・伝統工芸品の価格はボッタクリ

この本の中に書かれていることは、アトキンソンさんから見た残念な日本なのです。宇宙、ロボット、未来の車、海外ファッションブランド…とどれもこれも日本初からではないものに飛びついて、競い合うのに、海外の人から見て憧れる日本文化の独自な美意識に目をくれていない….それが残念で仕方ないとの視点で揶揄しているのです。愛する日本だからです。

伝統技術が途絶えてしまったイギリスに生まれた者として、そして日本の伝統文化を真持つ企業の経営者として、たとえ嫌われても言いたかった

こんなに日本を愛している理由が母国イギリスにあったというのです。私は、今なら間に合うと思って、着物の活性に取り組んで着ました。たった一人の力で何が出来るんだという弱気にもなりますが、アトキンさんに本書で痛烈に言われた日本人として、感謝とともにやり続けようと思ったのです。

著書の中には、当然着物のことも書いていらっしゃいます。

『着物は日本民族衣装であり、国の象徴の一つです。皆さんは少なくとも高級な着物は最初から最後まで日本の技術、日本の職人による手仕事で作られていると思ってはいないでしょうか?(中略) 呉服屋によく足を運びますし、常連になっている店もあります。ご存知のように着物はものすごく高い買い物です。気軽に勢いで買えるような者ではありません。どれにしようか迷っていると必ずと言っていいほど「日本の技術はすごい」というセールストークを聞かされます。(中略)最終利益のために、日本人の職人を切り捨てて、中国の糸、海外の仕立てに変えることもそれほど抵抗ないようです。』

現在の問題を指摘するだけでは未来がない

アトキン氏が指摘されることは13年前から矛盾を感じながら、こんな日本の文化にしてきた着物業界に怒りを持っていた私です。諸悪の根源は着物の着付けという金儲けだと思いました。

表向きは、『日本人ですから着物の着付けを習いましょう.. 』実態は、生徒に着物を売る場所を提供している。ゆくりと時間をかけて通わせ、小物や反物、仕立てを契約させる…実はこれは、私の体験でもあります。

そして、衰退の原因は「最終利潤を求めた海外依存」それによって、利益だけを見てきた業界の罪です。そして少子高齢化を知りながら、成人式や結婚式に依存してきたこと。ではどうすればこの加工を食い止めることができるのでしょうか?

自分自身の手で着物を着る

自分自身が着物を着る…全ての解決策です。着付けで着物を習うのではなく、自分で着物を着ること以外に着物を活性する道はありません。着物の職人をクビ切りして、安い海外に依存するのは着る人が減少して言ったからです。着物を買いたくとも着れない人には着るのにお金がかかるからです。国民の3割の男女gあ自分で着れるようになれば、着物は流通します。購入する分母が激減しているから、海外で安いものを依存してしまうのです。日本の国の象徴の美しい民族衣装がです!着物を着る、そして、日本人として着物の知識を持つこと。前後75年のあいだに『日本を愛し、誇る気持ち』を薄くされてしまいました

今こそ。今だからこそ「着物を自分で着ましょう」

その想いの強さから着物ターミナルを作りました。ここでは着物のことに関してどんなことでも教えます。一時間あれば着物を自分で着れます。帯も結べます。

三割の日本国民に着物を着てもらうようにすること。そして多くの海外旅行者に着物をトランクに入れて、現地で着物を着る習慣をつけていただくこと。最後に英語で着物の説明ができるようにすることです。

今こそ!

着物を着ないのは何故か?

男の着物はなぜ地味か?

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