Loading

BLOG

着物を着ないのは何故か?

脱亜入欧の中でも着物を着続けた明治

現在、コロナウィルスの第二波と言われ、海外からの観光客が来なくなり既に半年経ちました。なんの因果か….と言いたくなるように、一年前までは、ワゴン型に切り替えた五輪マークで統一されたタクシーが、東京を闊歩していましたが、オリンピックに向けて増台した分、困っています。東京だけではなく、日本国中がインバウンド景気増大をワクワクしながらいた訳です。

六本木や浅草を中心で走るマリオカートの姿も、京都や浅草で見かける観光客の着物姿もなくなりました。ホテルの建設ラッシュも、素敵なレストランも…春から困惑したままです。私は海外に行く際には着物をトランクに入れて、ホテルで着替えて街を歩きます。多くの方が、振り返ってJapanese?と微笑んでくれます。着物が日本人のものと知っているのは、黒澤明監督の、映画のおかげだったり、浮世絵のおかげだったり、日本を訪れた方々が京都で舞妓さんを見たりしたからでしょう。

東京のOlympic仕様のタクシー・来年開催!!!

江戸の鎖国を止めて、開国に踏み切ると、多くの有名著名人を中心に、洋服を着はじめます。一部の女性は西洋のドレスを着たりしていましたが、当時から日本の女性のほとんどは着物を着続けていました。今の着物のようにビッシリと整えているというよりも、襟元や帯は結構ルーズでしたら、それは仕事着も普段着も着物だったからです。

私も普段はジーンズやTシャツですが、かれこれ12年間、毎年100回は着物を着ていますので、着物の方が気分がシャッキリし、気持ちがいいです。初めての頃は、スタッフに着せてもらっていましたが、そうしているうちに、着方だけではなく、着こなしや、ポーズ、崩れないように着るポイントなどが体でわかって来ました。

どうして、着れなくなったのか

私の母の時代、昭和20年代まで、即ち第二次世界大戦前までは女学校で着物の縫い方や、着物の正式な着方などを教えてもらっていたと聞きました。ですから、小さい頃の私の浴衣は母のお手製でした。戦争の間、着物は上下半分になり、動きやすく逃げやすい上はブラウススタイル、下がモンペにして、日本女性は着物を着ていました。しかし、敗戦を迎え「日本国らしい」ものがどんどん奪われるようになりました。教育の中では、消えたものがあります。「教育勅語」や今は復活したかわかりませんが「道徳教育」「倫理教育」も消えた時がありました。私は体育の教員だったことがありますが、現在の体育には「武道」と「ヒップホップダンス」が選択になっているとか。時代の流れ、国際化に対応できる日本人を掲げているのでしょうけれど….。話を戻します。というように、着物を教育の中に入っていないのには、それ相応な理由があったのだと思います。

戦中の着物を利用したもんぺ姿 (毎日新聞2008年8月掲載)

戦後戦争に行った男性がかなり犠牲になって、戦後日本に帰還できなかった方が多くいました。結婚していた方は奥さんが未亡人になる。女性もは足らなくてはならない事になます。戦後間もない間は私の母のように作れたり着せてもらえたりする人が周りにも多かったのですが、「着付け」という仕事が登場し始めて、高度成長期の昭和40年あたりから、着物は着せてもらわないと着れないのが当たり前になって来ます。着付けは元々、芸妓さんや、舞妓さんが着る着物を着せる男性方を「着付師」と呼んでいました。男性でないと、大きな帯や重たい着物を着せるのは男性の力が必要だったからです。

当時から現在まで「着付け」というと、着物教室の先生を指すようになりました。「着物を一人で着れるんですか?いいなあ」という女性は多く、そのあとに「着物は着るのが大変そうだし、面倒くさいし教室は高いから」と必ずおっしゃいます。

着れない方が都合のいい商売

こんな話を聞いたことがあります。教室に通っていた若い方が「着物を着れるようになったら、大好きだったおばあちゃんの着物を着たいんです」というと、「そんな古い着物やめなさい」と先生に言われたようです。一回一時間、数人を一緒に教える教室では、その一時間があっという間に過ぎます。教室に集まる生徒は何も着物の事を知らない人ばかり。先生の言う事に何も疑問を抱くはずがないのです。レッスン後に、高い小物を出して、これが必要ですからねと販売する。何故知っているかと言うと、実は20年も前に私も通っていました。一年で止めましたが、当時は一年通っても、まともに着れないままの状態なのでした。しかし、購入したものも多く、レッスン後は必ずセールスタイムでした。

着れない日本人を外国人はどう思うか….

黒澤明監督の映画や、浮世絵に憧れて、日本の女性は仕草が美しいと思っている海外の方々が、日本の女性は着物を着ることができないと知ったらどうでしょうか?戦後の日本は高度成長期もあって世界に名だたる先進国…と言うイメージは作りましたが、国際化であるならば「日本人固有の文化」を知っていることや出来ることは「真の国際人」なのではないでしょうか?海外で着物を誇らしく歩くこと。実は、ほとんどの女性はそれがしたいと思っています。ならば、簡単に立ち寄れて、着物の魅力や疑問を全て教えちゃうぞ、と立ち上げたのが「着物ターミナル」です。長年考えて一回で、着物を着ることができる仕組みを作りました。体験していただければ、海外での夢は叶います。

江戸小紋

関連記事

  1. 父の命日に思う

    2020.07.19
  2. 伝統という名の思い込み

    2020.07.21
  3. 彼らに盆踊りと着物を見せたい

    2020.07.16
  4. 勝ち色マスク

    2020.07.18
  5. 新型コロナウィルス感染症拡大防止に向けてマスクの紹介

    2020.07.13
  6. 江戸小紋

    2020.07.31
PAGE TOP